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ショートカットキーで作業手順を短縮。色々な作業の効率化を
ショートカットは本来は近道や抜け道などを意味する英語です。ゴルフで曲がっているコースなりにボールを運ぶのではなく、目標に向かって一直線に打つことで距離を省くことにも使われますね。
パソコン関連においては、操作手順の近道をショートカットと呼んでいます。本来いくつかの操作の組み合わせで実行できる機能を操作一発で呼び出すような、そういった機能を指します。
パソコンではショートカットは主にキーボード操作に割り当てられることが多くなっていて、その関係から「ショートカットキー」や「キーボードショートカット」と呼ばれることが多くなっています。
ここでは、主にWindowsパソコンでよく使われる便利なショートカットキーをご紹介します。
・ショートカットキー操作の基本
ショートカットキーは特定のキーと文字などのキーを「同時押し」することで機能が働くように作られています。
「特定のキー」は「モディファイアキー」などと呼ばれていて、そのキーだけ押しても文字入力など何らかの機能が働くことはありませんが、他のキーと一緒に操作されることで、色々な機能を果たすようになります。
モディファイアキーには、「Ctrl(コントロール)」「Shift(シフト)」「Alt(オルタネート)」キーなどがあります。単独では何も機能が割り当てられていないキーですので、ショートカットキー操作の際にはしばらく押しっぱなしをしても大丈夫です。
ただ、Altキーだけは押された状態が記憶されますので、解除するにはもう一度Altキーを押す必要があります。
・ショートカットキー一覧(共通の操作)
まずはWindowsパソコンだけではなく、コンピュータ関連で広く一般的に使われることの多いショートカットキーから紹介します。Ctrlキー(コントロールキー)との組み合わせのショートカットキーです。
Ctrl+C コピー
Ctrl+V ペースト(貼り付け)
Ctrl+X カット(切り取り)
Ctrl+A 全選択
Ctrl+F 検索
Ctrl+R 置換
Ctrl+S 保存
Ctrl+Z 操作を一つ元に戻す
Ctrl+W ウィンドウを閉じる
Ctrl+Q アプリを終了する
Ctrl+Home 文書先頭にジャンプ
Ctrl+End 文書末にジャンプ
・ショートカットキー一覧(文字選択などに便利な操作)
Shiftキーとカーソルの移動を組み合わせると、Shiftキーを押した場所からカーソルが移動した区間の分の文字を選択状態にできます。この操作は概ね(ファイル)エクスプローラでファイルを選択する操作にも使えます。
Shift+→ カーソルの次の文字を選択
Shift+← カーソルの前の文字を選択
Shift+End カーソル位置から行末までの文字を選択
Shift+Home カーソル位置から行頭までの文字を選択
Shift+Ctrl+Home カーソル位置から文書の先頭までの文字を選択
Shift+Ctrl+End カーソル位置から文書末までの文字を選択
同様の操作はShiftキーとマウスを使ってポインタを移動させる操作でも行なうことができます。
・ショートカットキー一覧(Windows特有の操作)
以下のショートカットキーはWindowsに特有の操作になります。他のOSのコンピュータでは利用できませんが、Windowsの色々と重要な操作をキーボードから一発で呼び出すことができます。
Alt+F4 アプリケーション終了(ウィンドウを閉じる)
Alt+Tab ウィンドウ(アプリ)切り替え
Alt+Enter 選択したファイルの詳細(プロパティ)を開く
Shift+DEL ゴミ箱に入れずにファイルを直接削除
Windows+R ファイル名を指定して実行のウィンドウを開く
Windows+E (ファイル)エクスプローラを起動
Windows+D 全アプリケーションを最小化してデスクトップを表示
Windows+L 画面のロック
Ctrl+Alt+Del 重要操作のメニューを表示
・ショートカットキー一覧(Windows 10特有の操作)
次のショートカットキーはWindows 10で追加されたものです。Windows 10にWindowsとしては始めて搭載された「仮想デスクトップ」機能に関するもので、他のバージョンのWindowsでは利用できません。
Windows+Ctrl+D 仮想デスクトップの追加
Windows+Ctrl+→ 次(右)の仮想デスクトップに切り替え
Windows+Ctrl+← 前(左)の仮想デスクトップに切り替え
Windows+Ctrl+F4 現在の仮想デスクトップを閉じる
Windows+Tab タスクビューを起動。仮想デスクトップの操作とすべての仮想デスクトップの一覧
・日本語入力中の操作
Windowsに標準で搭載されている日本語入力プログラムの、MS-IMEで日本語を入力している際のショートカットキーです。ファンクションキーに手を伸ばさなくても、文字種の直接指定が行えます。
Ctrl+U 文字種をひらがなに変換
Ctrl+I 文字種をカタカナに変換
Ctrl+O 文字種を半角に変換
Ctrl+P 文字種をアルファベットに変換
文字入力中にホームポジションから手をずらさなくても良いので、入力の効率が少し上がる可能性があります。
・番外編。Altキーからの順番押し
こちらは少し特殊なショートカットキーです。同時押しではなく、最初にAltキーを押したあとに順番にキーを押すことで特定の機能を呼び出せるものです。キー入力の回数は増えますが、多くのソフトではこの機能でかなり多くの機能を呼び出すことができます。
簡単な例を挙げてみます。ここではとてもシンプルなテキストエディタのTeraPadというアプリを使います。
アプリのウィンドウの上の方にあるメニューのリストの機能の名前の後ろにカッコでくくられた文字があります。これがAltキーからの順番押しで機能を呼び出すためのキーになっています。
このアプリで「Alt -> F」と順番にキーを押すと、ファイルの機能のメニューが開きます。
さらにファイルメニューの機能名の後ろにもカッコでくくってアルファベットが記されています。こちらが次に押すキーです。
ここでは「名前を付けて保存」の「A」キーを押してみます。すると、別の名前をつけてファイルを保存するためのウィンドウが表示されました。
「Alt -> F -> A」と順番にキーを押すことで、マウスに持ち替えてメニュー操作を行なわなくてもファイルの保存が行えるわけです。
こちらの方法では非常にたくさんの機能をキーボードから呼び出すことができますが、全部の機能を覚える必要は全然なく、よく使う機能を呼び出すキーの組み合わせだけ覚えておく程度で十分です。
それだけでも手の動く範囲をある程度絞ることが出来るようになります。
windows10クイックアクセスメニューのショートカットキー
windows10になってからコントロールパネルを開かないでもいろいろな設定変更を行うことができるショートカットキーが利用できるようになりました。それが「クイックアクセスメニュー」です。
こちらのクイックアクセスメニューですが、メニューを表示する方法として、
「スタート」ボタンを右クリックすることで下記の画像のように表示されます。
こちらのクイックアクセスメニューですが、ショートカットキーで表示することができます。
ショートカットキーの一覧は下記の通り。
・「クイックアクセスメニュー」を表示:windows+Xキー
・「プログラムと機能を表示」:windows+XキーのあとにFキー
・「モビリティセンター」:windows+XキーのあとにBキー
・「電源オプション」:windows+XキーのあとにOキー
・「イベントビューアー」:windows+XキーのあとにVキー
・「ネットワーク接続」:windows+XキーのあとにWキー
・「ディスクの管理」:windows+XキーのあとにKキー
・「コンピューターの管理」:windows+XキーのあとにGキー
・「コマンドプロンプト」:windows+XキーのあとにCキー
・「管理者権限のコマンドプロンプロト」:windows+XキーのあとにAキー
・「タスクマネージャー」:windows+XキーのあとにTキー
・「コントロールパネル」:windows+XキーのあとにPキー
・「エクスプローラー」:windows+XキーのあとにEキー
・「検索」:windows+XキーのあとにSキー
・「ファイル名を指定して実行」:windows+XキーのあとにRキー
・「シャットダウンまたはサインアウト」:windows+XキーのあとにUキー
・「デスクトップ」:windows+XキーのあとにDキー
・まとめ
ショートカットキーは必ず覚えて絶対に使わなくてはいけない機能というわけではありません。あくまでも「ショートカット」ですから、本来の機能の呼び出し方ですべてを賄うのも普通にアリ、です。
ただ、アプリの多くの機能はキーボードから手を放してマウス操作を行なう必要がある機能ばかりです。文字の入力をたくさん行なう場合には、できればキーボードから手を放さずキー操作だけで必要な機能を呼び出せると手の動きも少なくなり、作業効率と疲労感にも違いが出てきます。
最初はよく使う機能から少しずつでもいいと思いますので、ショートカットキーを活用して作業の効率化にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。