Windows 10のAnniversary UpdateのリリースでWindows Inkが世に出ましたが、その最初の情報にもあったマップアプリの新機能がいよいよ実装されました。
標準のマップアプリにWindows Inkのツールバーを呼び出すボタンが追加され、当初アナウンスがあったとおりのかなり実用性の高い機能が使えるようになっています。
実用性の面ではまだ一部に限定的な部分もあるのですが、それでもどこかのアニメや映画の1シーンで見たような機能が実際のパソコンで利用できるようになっています。
今回は、新しくマップアプリに実装されたWindows Inkの機能をご紹介します。
Windows Inkツールバーを呼び出す
マップアプリでWindows Inkの機能を使うには、まずは「Windows Inkツールバー」を呼び出す必要があります。そのためのボタンが画面右上に追加されています。
地図画面に手書きメモ
Windows Inkと言ったらまずはこれ、といったイメージの、画面に直接手書きでメモなどを書き込める機能が使えるようになっています。EdgeのWebノートと同じイメージの機能です。
この機能の呼び出しには、Windows Inkツールバーの左端のボタンをクリックします。
ペンの色の選択も行えます。
ただ、マップアプリからは残念ながらマーカーが使えないようです。今後の機能拡張を期待したいところです。
なぞった区間の距離を測定
こちらの機能がWindows Ink実装のイメージの中でも紹介されていたものです。地図上のルートをなぞると、なぞった区間の距離を測定してくれます。
この機能はWindows Inkツールバーの左から2つ目のボタンで呼び出します。
タッチパネル搭載のパソコンだと非常に自然な操作で簡単に距離を求めることができます。
なぞった線を消去
Windows Inkツールバーの左から3つめのボタンは、消しゴムツールを呼び出すためのボタンです。
この機能を使うと、書き込んだ線を一気に消去できます。
ペイントなどのお絵かきソフトとは違って、Windows Inkでは手書きの線も一つの図形として扱われていますので、このような消しゴムツールの動作が可能になっています。
ルート探索
カーナビなどと同じ機能のルート探索も非常に直感的な操作で行うことが出来るようになりました。
ルート案内の機能を呼び出すボタンは、Windows Inkツールバーの左から4つめにあります。
ルート探索を実行するには、この機能を選択した状態でスタート地点とゴール地点の間をなぞって結ぶだけでOK。
ゴール地点でタッチパネルから指を放す、マウスの左ボタンを放すなどの操作で、自動的にルート探索が実行されます。
定規
Windows Inkのもう一つの「らしい」機能が定規です。これを使うことで、フリーハンドでも簡単に直線が引けます。
呼び出すためのボタンは、Windows Inkツールバーの右から2つめのボタンです。
表示された定規をなぞることで、簡単に直線が引けます。
また、定規はマウスならばスクロールホイールの回転で、タッチパネルならば2本指でタッチしてひねるような動作をすれば定規を回転させることが出来ます。
Windows Ink利用時のモード
Windows Inkツールバーを表示しているときには、マップアプリの動作に2つのモードが出現するようになります。
一つは通常の地図などをスクロールしたり拡大縮小を行うためのモードです。
もう一つは、画面にペンなどでの書き込みを行うためのモードで、両者はWindows Inkツールバーの一番右端のボタンで切り替えを行います。
表示が手のアイコンになっているときには地図をスクロールさせるモード、
ペンのアイコンになっているときには地図に何かを書き込めるモードです。